競技におけるパフォーマンスの向上には、フィジカルトレーニングや、スキルトレーニングをできるだけ効率よく、自信が持てる程熱心に取り組むこと。つまり心身共に全力でトレーニングと向き合う事が全てだと言われてきました。
しかし、実は脳を活性させる事で潜在能力を向上させる事が可能です。筋量を増やしたり、スピードを増す事そのものを底上げする事が出来るのです。
『見る力』が『脳の活性化』を呼び起こし、『集中力』を高める事に直結します。例えばバッターには「Kinetic Virtual Acuity(KVA)」と呼ばれる自分に向かってくるボールがより遠くでもはっきり見える能力が必要ですし、近くに来たときに左右に動く物を的にする様な「Dynamic Virtual Acuity(DVA)」の能力はアイスホッケーでパックを打つ時に必要となります。
その他、一瞬見ただけで即座に判断できる瞬間視、広角の物を確実にとらえる眼球運動などはサッカー、アメフトなどで回りの状況によって自身のポジショニングが必要となる種目に不可欠な能力となります。