トータル・ワークアウトが日本上陸以来提唱してきた「運動と食は切り離せない」という考え方は、今やカラダづくりのスタンダードとなっています。
一方で、トータル・ワークアウトは、常に新たな知見を取り入れながら進化を続けてきました。その進化の過程で出会った多くの専門家の中でも、池澤智に大きな気づきを与えた存在の一人が柳澤厚生医師です。
科学的知識に基づく栄養学やサプリメントの活用によって、トレーニング効果やコンディションをさらに高める――。柳澤医師の知見は、現在のトータル・ワークアウトのメディカルプログラムに深く息づいています。
74歳となった今もなお、自らのカラダを鍛え、学び続ける柳澤医師。
今回の対談では、「健康は自分で選びとるもの」という信念のもと、カラダづくりや栄養との向き合い方について、池澤智の対談連載 Urban Safari「ACTIVE WELLNESS」に掲載しきれなかった盛りだくさんのエピソードを、トータル・ワークアウトのWEBメディアで紹介します。
柳澤厚生氏
国際オーソモレキュラー医学会会長/点滴療法研究会会長
日本における高濃度ビタミンC点滴療法の第一人者として知られ、国際オーソモレキュラー医学会会長として栄養学に基づく予防医療・統合医療の発展を牽引している。
カラダを知ることは、自分を知ること

柳澤医師は20年以上にわたりトレーニングを継続しています。その理由は若さを保つためと言うよりは、自身の状態を知るため。
池澤智「先生とは20年以上のお付き合いになりますが、トータル・ワークアウトのメディカル分野の礎を築いてくださった存在だと感じています」
柳澤厚生氏(以下、柳澤氏)「トレーニングの効率を重視する、池澤さんの探求心とロジカルな考え方に共感して、いくつものプロジェクトに携わりました」
池澤智「先生は昔から、運動と栄養の関係性について、ご自身のカラダを実験台にされていましたよね」
柳澤氏「医師として患者さんのデータを見ることも大切ですが、自分のカラダから学ぶことも同じくらい大切です。年齢や疲労、栄養状態まで、カラダは正直に教えてくれます。人に勧める前に、まず自分で試してみないと説得力がありませんから」
数字は嘘をつかない
柳澤医師は、トレーニングの重量や回数をコンディションの指標として捉えています。
池澤智「先生は今でもベンチプレスの重量を一つの目安にされていますね」
柳澤氏「私にとっては重量は見栄ではなく健康診断。昨日まで上がっていた重量が重く感じるなら、睡眠や疲労、栄養状態に何か原因がある。数字は言い訳を許しません」
池澤智「まさにカラダとの対話ですね」
柳澤氏「トレーニングは、自分自身の現在地を確認する作業なんです」

栄養は“知識”で選ぶ時代へ
運動と食は切り離せない。しかし柳澤医師が語るのは、そのさらに先にある考え方です。
池澤智「私自身、先生から最も影響を受けたことの一つが栄養に対する考え方でした」
柳澤氏「多くの人は『何を食べるか』『何を飲むか』に意識が向きます。でも本当に大切なのは、それがカラダの中で『どう機能するか』なんです」
池澤智「トータル・ワークアウトが運動と食を重視してきた背景にも、その考え方があります」
柳澤氏「サプリメントも単独ではなく、複数の要素が連動して初めて効果を発揮します。その仕組みを知らないとカラダづくりの効率はなかなか引きあがらないですね」
池澤智「細胞がエネルギーを生み出す仕組みを理解すると、トレーニングの考え方も変わりますね。近年では先生が開発に携わられた『MitoATP』の体感が印象的でした」
柳澤氏「MitoATPはミトコンドリアにダイレクトに働きかけ、ATP産生をサポートするサプリメントです。私はトレーニング時に摂取量を変えて試しましたが、回復速度や集中力に明らかな違いを感じました。セット間の回復が非常に早くなり、通常50分かかるメニューが42分で終わるほどの効果がありましたし、トレーニング翌日も疲れが気にならない」
池澤智「疲れているからトレーニングを休む…という退路が断たれますね(笑) こういったサプリを知っているかどうかで、人生の選択肢自体もかわってきます」
健康は自分で選びとるもの
柳澤医師が長年伝え続けているのは、「健康は自分で選ぶもの」という考え方です。
柳澤氏「誰かが勧めた方法でも、それを選ぶのは自分です。だから結果も自分で引き受ける。それが大人の健康観だと思っています」
池澤智「国や医師に任せるのではなく、自分で考える」
柳澤氏「そうです。情報を集め、学び、判断する。健康も人生も、本質的には自己決定ですから」
池澤智「私が考えるトレーナーの役割も同じです。トレーナー主導で単一的な健康論を押し付けるのではなく、クライアント自身が必要なものを選択できるよう、正しい知識と最新の情報を提供することが大切だと思っています」
柳澤氏「だから私は、運動・栄養・回復を総合的に理解するトレーナーを伴走者として選び、トータル・ワークアウトに通い続けているんです」

人生を豊かにするためにカラダを整える
柳澤医師にとってトレーニングは、病気を防ぐためだけのものではありません。
好きな服を着ること。
好きな場所へ出かけること。
新しいことに挑戦し続けること。
人生を楽しむための土台として、カラダを整えているのです。
池澤智「先生はファッションもお好きですよね」
柳澤氏「カラダを整えていると服がきれいに着られる。姿勢も変わる。出かけたくなるし、人にも会いたくなる。人生の楽しみが広がるんです」
池澤智「カラダを整え続けることも、知識を学び続けることも、その先にある人生をより豊かに楽しむためなんですね」
柳澤氏「そう思います。健康そのものが目的ではなく、健康なカラダは人生を楽しむための手段ですから」
人生の質は、年齢によって決まるものではない。
知識を学び、行動し、自分自身と向き合い続けることで、人はいつまでも進化し続けることができる。
そして、その積み重ねは、好きな服を着こなし、新しい挑戦を楽しみ、自分らしい人生を味わうことへとつながっていく。
柔和な印象の柳澤医師ですが、自らを律する責任感ある生き方は、カラダに向き合う人々を鼓舞するエネルギーを放っています。
Urban Safari対談からのエピソードについては以下の記事もご覧ください。