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清原和博氏×池澤智 「Urban Safari」対談からのエピソード

いまでこそアスリートがウエイト・トレーニングでカラダを鍛えることが当たり前になっていますが、今からさかのぼること25年前。2000年当時の日本ではウエイト・トレーニングの重要性が全くといっていいほど理解されていませんでした。

そんな時代に「MLB選手に負けないカラダを手に入れる!」という先駆的なビジョンを持ち、トータル・ワークアウト発祥の地シアトルでカラダづくりに挑んだ人物と言えば・・・トータル・ワークアウトを語る上で欠かすことが出来ない清原和博さん。

トータル・ワークアウトの会員様をゲストに池澤智が対談するUrban Safariの連載「ACTIVE WELLNESS」第9弾であるUrban Safari vol.47に掲載された清原和博さんと池澤智の対談より、誌面に掲載しきれなかったエピソードをトータル・ワークアウトのWEBメディアで紹介します。

圧倒的なパワーとスピードの差

池澤智「トータル・ワークアウトがまだ日本1号店を立ち上げる前、シアトルのトータル・ワークアウトでカラダづくりを経験した貴重なアスリートが清原さん。シアトルの空港にキヨさんが降り立つと報道陣がわーっと駆け寄ってきて、スーパースターのオーラがすごかったです。

カラダづくりの重要性に気づいた具体的なきっかけについて改めて教えてください」

清原氏「日米野球でメジャーリーガーが来日した際にサミーソーサ選手に会ったんだけど、僕よりカラダが小さいのにホームランをガンガン飛ばすのは何故なのか?気になって本人に聞いてみたら、その場でTシャツを脱いでカラダをみせてくれたんだけど、ものすごい筋肉の付いたごりごりの上半身があらわれて・・・

当時の日米の野球は圧倒的なパワーとスピードの違いがあってすごく悔しかった。その差を埋めるために必要なのは筋力なんじゃないか?と気づいたんです」

池澤智「そこに着目した先駆者がキヨさんなんですよね」

清原氏「まぁ後々筋力だけでなく、カラダの使い方の重要性にも気づかされたわけですが、まずはサミーソーサ選手やカブレラ選手に負けない腕をつくってやろう!と思ったんです。でも当時はウエイト・トレーニングすること自体が、理解されないどころか馬鹿にされる時代だったから、それが辛かったですね。今でこそ全日本の女子バレーチームでもウエイト・トレーニングが当たり前になって、怪我をしづらいカラダを作るというマインドも浸透して、すごく良いことですよね。」

地獄のような3週間

池澤智「シアトルでは私はケビンのアシスタントとしてキヨさんのトレーニングに携わらせてもらいましたが、野球に対する努力は1mmも手を抜かない真剣な姿は今でも鮮明に思い起こすことができます」

清原氏「ケビンさんはマインドがアメリカの人。NFLの100kg超えの選手に必要なパワーの出力や負荷を熟知していて、ウエイト・トレーニング経験がとぼしい僕のような野球選手を容赦なくアメフト選手レベルで鍛えあげようとしたのでトレーニングは本当にハード。きつくて、吐いたりしてました。地獄のような3週間だった。」

池澤智「トレーニングに打ち込む真剣さはもちろんのこと、ご自身のギアを私たちに任せることなく、必ず自分で管理されていましたし、そういったプロフェッショナルな姿、努力を惜しまない姿を目の当たりにすると、こちらも誠心誠意なんでもやろう、やりたい!と思わせられました。ケビンはアメリカで多くのアスリートをトレーニングしてきましたが、野球への真剣な向き合い方でキヨさんの右に出る者はいない、と言っていました」

清原氏「地獄のような3週間と言ったけど、人生初のとんでもなくハードなトレーニングに加えて、食生活管理でカラダを変えるという時間は全てが新鮮でした」

池澤智「私は主に食事面を担当させていただいたのですが、キヨさんに食べてもらうのは本当に苦労しました(苦笑)」

清原氏「いまは本当にプロテインフードも美味しくなったし種類も豊富で、カラダづくりのハードルがさがりましたよね。昔はロッキーのように生卵飲んだり(笑)

ササミ、卵白中心、炭水化物なしという今までと180度違う生活でかなり早い段階でカラダが変わってきたことを体感出来たので、納得して取り組むことができましたね」

池澤智「当時はまだ、まずくてもカラダを変えるためにとにかく食べろ!という風潮がありましたが、いかに美味しくプロテインを摂ってもらうかは、亜希さんから学んだことも多いです。美味しくないと続かないですし、摂取出来なければ効率がわるい。そこで得た気づきは今もメニュー開発、商品開発に生きています」

あの肉体改造に間違いはなかった

池澤智「日本にもトータル・ワークアウトが上陸してからは、日本のトータル・ワークアウトでずっとトレーニングをされ、試合当時も朝パーソナル・トレーニングを受けてから試合にいかれていましたね」

清原氏「オリックス時代は当時大阪にあったトータル・ワークアウトにも通ったし、三田店、大阪店(戎橋店)、渋谷店、六本木ヒルズ店、福岡店と全ての店舗をコンプリートしてます」

Urban Safariライター「シアトルから戻られてからはカラダを維持することが目的だったのでしょうか?」

清原氏「維持は後退するイメージ。維持よりももっと挙げたい、もっと向上したい!の気持ちだった」

池澤智「いい事おっしゃる!当時のキヨさんはとんでもなく太い腕をされていましたよね」

清原氏「体重はシアトルに行く前が100kgくらい、最終的にはMAX 115kgまで増やしたかな。
ぼくの肉体改造を失敗だったという人もいますが、やってもいない人が言うのは論外。
メジャーリーガーに負けないカラダづくりを目指した当時のトレーニングに間違いはなかったと今でも確信していますし、僕のカラダづくりが野球界にウエイト・トレーニングが取り入れられるひとつのきっかけになったとしたら嬉しい事」

池澤智「ケビンもキヨさんでなかったらあそこまで出来なかっただろうと言っています。それくらい人を動かす真剣さと人間性があるのがキヨさんなんです」

清原氏「当時、野茂くんはアメリカで活躍していて、自分は日本で何かを改革したいという気持ちが強かったんですよね」

野球が繋いでくれた縁

池澤智「引退後はトレーニングのON/OFFがありましたが、近年またコンスタントにトレーニングをされるようになったきっかけは?」

清原氏「息子がトレーニングに行ってほしい!腹筋バキバキのかっこいい親父でいてほしい!というようなメッセージをくれるんですよね。だから、息子達が喜ぶ姿をみたいという気持ちが強い。息子達も鍛えているので、言葉に説得力があるし、メッセージを見返していると常に応援してくれているのが嬉しい。その期待に応えたいんです」

池澤智「応援してくれる人がいるというのは一番のモチベーションになりますね」

清原氏「一時期は野球をやっていたことを後悔したこともありましたが、野球でまた繋がりが持てた。野球には感謝しかないですね」

池澤智「キヨさんにはこれからトレーニングを頑張って腹筋バキバキを目指す・・・というよりは、まずはしなやかなカラダを手に入れていただきたいですね」

清原氏「腹筋が今はパックというよりも1タンクなのでもうちょっとがんばりたいです。
50代になって感じるのは、やはり50代で体型が整っていて、活き活きとしている人は、しっかり自分のカラダに向き合っているひと。自分もそんな一人として世の中の50代に希望をもってもらいたいです」

池澤智「キヨさんはいつの時代でも影響力の大きい方。積極的に人生にチャレンジする、楽しむといったアクティブ・ウェルネスなライフスタイルで世の中を刺激してもらいたいです」

Urban Safari対談からのエピソードについては以下の記事もご覧ください。

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TW PLUS 編集部

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