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観察眼と強い感受性でニーズを掴む|下山英明のパイオニア精神

2005年にトータル・ワークアウトの一員となり、パーソナル・トレーナー歴丸19年の下山英明トレーナー。六本木ヒルズ店の店長であり、人材開発課のマネジャーを務め人材育成にも携わるまさに中核を担う人物。

クライアントからの信頼も厚くアスリートから既往症がありながら運動をする方まで幅広く信望される下山トレーナーの人間性とトレーニングに対する考え方、そしてプライベートまで、ググッと人を惹きつける魅力あふれる人物像に迫ります。


取材・執筆:金沢由紀子 
エディター/ライター/(株)elena代表取締役。


トレーナーになろうと思ったきっかけ

神奈川県で生まれ育ち、幼少期から野球をしていて、入学した高校で野球部へ。層の厚い野球の名門高校だったため、そこで力の違いを見せつけられ初の挫折。高校1年の12月で野球の道は諦め、アメリカ アイオワ州の高校へ留学しました。

下山英明トレーナー(以下、下山トレーナー)「そこで高校生でもウエイト・トレーニングする体の大きな現地の同級生たちがとにかくカッコよかった!後々職業になるとは思わなかったんですが、そこでウエイト・トレーニングを開始し、当時49キロ〜51キロとスキニーだった私が10キロ体重を増やしました。」

大学は再び日本へ。日本でありながら50%以上が外国人留学生、授業はすべて英語のグローバルな環境で、1期生という利点を生かしフィットネスサークル、テコンドー、野球、DJクラブ、アントレプレナーなどさまざまなグループを設立。ベンチャー企業を立ち上げるなどキャンパスライフを謳歌していた下山トレーナー。学食には手で食べる文化の学生がいたり、体の大きな学生がいたり、異文化にもしっかりと触れました。

下山トレーナー「この時の、世界にはさまざまな背景をもつ人々がいるのだという経験が現在の対人関係、感受性に生かされていると思っています。その後、ベンチャーの車会社に就職しましたが自分の理想と異なると感じ迷っていた時に、パーソナル・トレーナーという職業に触れ、魔裟斗さんのトレーナーだったケビン山崎の門を叩いたのがトレーナーになった経緯です。日本では発展途上だったパーソナル・トレーナーという職業に開拓精神が鼓舞され、やってみたい!と思ったんです。留学時代、大学時代のチャレンジ精神が刺激されたんだと思います。」

トレーニングを成功へ導くための秘訣は?

「成功するまでやり続けること。」と一言。

下山トレーナー「やるっていう選択しかないと思ったんです。師匠であるケビン山崎と池澤、2人からの9割、8割ぐらいは恐怖のプレッシャー!?(笑)必死過ぎてあまりよく覚えていません。でもこの仕事を選択し続けられて良かったと思っています。同じ時期に入社し辞めていく人は多く見ていましたが諦めたら終わり、と思って踏ん張りました。ただ、3年、5年やり続けていくと、お客様のカラダが変わっていく変遷が見えてくるんです。そうなったらどんどん楽しくなって。

コミュニケーションスキルもそう。どうしたらやる気になってもらえるのか?クライアントの良い点を見つけて言語化して伝えるとぐんぐんとモチベーションがアップしていく様を見て、さらに僕自身が楽しくやりがいを感じるようになったんです。

あるクライアントに「褒めてばかりよね」と言われましたが、事実を伝えているとわかってもらえて。トレーニングスキルだけでなくメンタルのリード方法を見出せた瞬間でした。」

最初はやるべきことを1つ1つ真摯にこなすだけで精一杯。クライアントの目標を達成することに邁進する、それこそ修行のような日々を経ていくうちに、8年目くらいで醍醐味を感じられるようになり、それが自信に繋がっていったのだそう。

どのようにクライアントのニーズに応えるようにしているのか?

何もしないと筋肉はどんどん落ちていく。
自身の経験で感じ始めたという下山トレーナー。

クライアントは最短で最大の成果や、効率を追求する忙しい各界のエキスパートばかり。運動を頑張りましょう、食・サプリメント気をつけましょう、だけではニーズに応えられない。だったら自分自身がサンプルになれば良い!と考えを実践しているという。

下山トレーナー「ビジネスエキスパートのクライアントの多くがすごす生活のように、会食での飲酒がある、日々分刻みのスケジュールといった状況下で、最低限気を付けるポイントを見出したり、手軽に食べられるものを増やし、どれぐらいのトレーニングをすることでカラダをキープ(例えば健康診断をクリアできる、体脂肪10%台をキープする等)できるのか?を自らの生活で実験することも。トレーニングは、スクワット、ベンチプレス、広背筋を鍛える種目など、それぞれの種目での負荷と回数の検証を行い、クライアントには僕の実証結果を目指してもらうようにしています。」

最短で最大の結果を出すには代表の池澤が実践するメソッドが絶対的に効率が良い。と断言する下山トレーナー。

下山トレーナー「トレーニングも食もバランスよく整えられるのがベストですが…自分の普段の生活を送りながらも良い状態をキープするためにはどうすれば良いか?と、僕らしいメソッドも開発するようになりました。それにより重さと回数を決めることができ、自分で実証したおかげで説得力が増しました。

これは、30代中盤にフィジカル面でパフォーマンスが下がり、30代後半から会食が増えたこの6、7年で編み出したメソッド。自分らしい人生をハッピーで生きるために。美味しいものも食べたいですからね!(笑)追い込み系と思われがちですが、食事を楽しむ分、トレーニングがきつめになるのは致し方ないです。ただ、やみくもに頑張るのではなく、無駄をはぶいた効率にフォーカスすることは、修業時代からの教訓です。」

クライアントに最も与えたいことは?

下山トレーナー「毎年、プロ野球選手のオフシーズンの自主トレに帯同しています。年齢も経験値も成熟し、技術は頂点にまで達している選手達は一見伸び代がもうほとんどないのではないか?と思われるかもしれませんが、実際はそうではなく、年々良くなっていき、飛距離が伸びる、首位打者になる等、時間を止めるどころか、巻き戻すことができる!と証明できたことはご本人にとっても、自分にとっても大きな喜びでした。」

松田宣浩氏率いる宮崎自主トレキャンプ「熱男塾」に帯同する下山トレーナー

下山トレーナー「カラダづくりの醍醐味は、やった分だけ強さを更新できること、そして当人の自信になるのだと確信しました。

『進化する自分を見せてあげられる』これは僕自身がクライアントに最も与えたいことかもしれません。何歳からでも筋肉は増やせるし貯筋もできると皆さんに伝えたいです。」

今後のビジョンとは?

下山トレーナー「いかに快適にハッピーに生きるかと、2人の子供が無事大学を卒業して自立してくれることです(笑)

パーソナル・トレーナーとしては、クライアントの成功体験をどんどん増やして、活力あるカラダでみんながハッピーになる世の中を作っていきたいんです。そのためには、トータル・ワークアウトという組織の中で、トレーナーそれぞれが挑戦し、力を発揮し、認め合うことで、強いチーム、信頼されるトレーナー集団を作っていく必要があると思っています。口で言うだけではなく、自分たちが体現することで、カラダづくりやウェルネスの真意を広げていきたいと思っています。」


HIDEAKI SHIMOYAMA/下山 英明

トータル・ワークアウト六本木ヒルズ店 店長/パーソナル・トレーナー

学生時代は野球に打ち込んでいたが、ある格闘技番組で、選手に駆け寄り喜びを分かち合うケビン山崎を目にしパーソナル・トレーナー になることを決意。その夢をかなえ、今年でパーソナル・トレーナー歴19年。目標通りアスリートのトレーニングを多数担当し、海外自主トレに帯同する際はアスリート以上に自身を追い込み、アスリートの可能性をパフォーマンスとして引き出すことに邁進している。

TOTAL Workout六本木ヒルズ店>>


下山トレーナーに関する記事は以下よりご覧ください。

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金沢 由紀子

エディター/ライター/(株)elena代表取締役。 数々の女性誌でファッション、美容、インタビューなどを担当し、人生100年時代のウェルビーイングを追求するelenaを起業。記事制作、PR、モノ・コト・ヒトにまつわる企画・立案などを担当する。現在、女性起業家、フリーランスを応援する「NEXT STAGE アワード」をプロデュース中。

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