カラダづくりにはトレンドがあります。
女性はマラソンなどの有酸素運動をして脂肪を落して作る『痩せたカラダ』が流行っていた頃があり、男性であればアメリカ同様、『マッチョ』がトレンドな時代もありました。
『美の定義』は、その時の社会的な背景により変化します。
そして日本でキレイと言われているカラダと、アメリカでキレイだと言われるカラダは、そもそも骨格の違いもありますが文化の違いにより大きく異なります。
美の定義とは?
今の日本では『立体的なカラダ』がキレイなカラダとされています。
腕や足が棒のように細く、そしてウエストのくびれがなくストンとしている『ただ細いだけの体型』は、いくら体重が少なくても美しいとはされていません。
現代の『美の定義』に則った、くびれがありしなやかな動きのある立体的なカラダを作るトレーニングを私たちはお客様へご提供する必要があります。
そしてそういった立体的なカラダを作るには、無酸素運動だけでは難しいです。
筋肉に負荷をかけて筋繊維を破壊する、無酸素運動(ウエイト・トレーニング)はたんぱく質を摂取することにより、破壊された筋繊維を修復し筋肉を育てていきます。
それによりカラダの代謝が上がり、痩せやすいカラダを作ることや生活がし易くなるなど、大きな利点はあります。
ですが残念ながらただ単にスクワットをする、ロウイングをするなどでカラダのカタチそのものを変えることはできません。
カラダのカタチを変えるには、ウエイト・トレーニングであっても動きが伴う必要があります。
例えば、手にした負荷を対角線上に動かすような斜めの動きやひねりが生じるようなトレーニングで、カラダのカタチを変えることが可能です。
筋肉を作るだけでなく、『出来た筋肉をうまく使えるようにする』ことで、初めてくびれが生まれます。
日本で『ボディメイク』が流行り始めた頃は、そういった動きを伴うトレーニングはまだ主流ではありませんでした。
カラダをうまく使えるようにするために必要なトレーニング。
それは『神経系トレーニング』と呼ばれるものです。
神経を通わせるトレーニングってどんなトレーニング?
神経系トレーニングを簡単に説明すると『神経を通わせるトレーニング』です。
人はカラダを動かす時、『右足を上げよう』『右手を動かそう!』という脳からの指令を神経に伝達し、 その筋肉を動かします。
その脳から筋肉への指令を出す神経伝達経路を良くし、2つ以上の筋肉を順番に使う能力(連動)を向上させることでキレのある動きが可能になります。
日本でボディメイクが流行り始めた頃、 主要な神経系のトレーニングは『パワーリフティング』というウエイト・トレーニングの種目で行っていました。
パワーリフティングは神経系を強化するのにとても効果的ですが、筋肉量が多ければ出来るわけではなく、2つ以上の筋肉を連鎖的に使えないと上手く重さを上げることができないという、難易度の高い種目でした。
そんな中、TWの創設者ケビン山崎は、1993年にアメリカで『スーパートレッドミル』という画期的なトレッドミル(屋内でランニングやウォーキングを行うためのマシン)に出会いました。
これまで『パワーリフティング』で行っていた神経系トレーニングを『走ること=ダッシュ』に置き換え、 『坂道をダッシュするときのカラダの使い方』をスーパートレッドミルでダッシュを学びながら、神経系を発達させることができます。
パワーリフティングを一度もやったことがない人は多いですが、 『走ること=ダッシュ』は誰でも一度は経験のある動作であることにケビン山崎は着目し、 パワーリフティングで習得できる効果を25%上回ることができる画期的なものとしてダッシュをプログラムに組み込みました。
その効果を簡単に説明すると、例えばスポーツ選手の場合、筋肉があるだけではホームランは打てませんが、 筋肉があり、そして『カラダの使い方』を理解すればホームランを打つことが容易になります。
『結果が出やすい』スーパートレッドミルでの神経系トレーニングは、特にスポーツ選手には絶対的に必要なものでした。
『ダッシュ』は一番強度が高い種目です。
ダッシュ時のカラダの使い方を理解することができれば、その他の種目はダッシュより強度が低いため、楽にできるのでは?という考え方です。
2001年より、TWはスーパートレッドミルを使ったダッシュでカラダの使い方を学ぶ『スピード・トレーニング』を導入し、スポーツ選手はもちろん、一般の方へのプログラムにも取り入れていきました。
では、ダッシュを取り入れた『スピード・トレーニング』とは具体的にどんなものなのでしょうか?
スピード・トレーニングはどんなトレーニング?
『スピード・トレーニング』でなぜダッシュを使うか?と疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。
想像していただきたいのですが、例えばダッシュをしながら『足を上げて!』と言われても、なかなか上げることはできません。
ダッシュで足を上げるには、筋肉を100%使わないと上がらないのです。
カラダの中で目覚めている筋肉は、実は全体の約5%と言われており トレーニングを積むことでようやく10%まで上げることができます。
そんな、努力しなければなかなか上がらない足を、ある環境で強制的に上げられる状態にすること、 実はそれが『スーパー・トレッドミル』で行うダッシュです。
スーパー・トレッドミルがなかった時代にも同じようなトレーニング方法がありました。
人の腰にロープを巻き、前の車に繋げてスタートするタイミングで車のアクセルを踏むと、 一瞬ぐっとカラダが引っ張られてそして一気に前に進むという方法です。(それを加速といいます。)
例えば、Y字のパチンコも一度しっかり引く事により遠くに飛ぶ、その原理と同様です。 少し弾性を与える事で前に進む際に大きなパワーが出ます。
スーパー・トレッドミルでも、止まっている状態からスタートするのではなく、 スピードが出ているところに飛び乗りダッシュします。
それは車で引っ張り急発進させる時と同じことを行っているのです。
いきなりトップスピードで走る??
『いきなりトップスピードで走る=加速に繋がる』
実はそれがスピード・トレーニングの大元の考え方になります。
その加速の原理を元に、TWの創設者 ケビン山崎は、“ダッシュする中で意識する筋肉を自身でコントロールする”トレーニングメソッドを作りました。
ケビン曰く、『以前にトレーニングをした時よりも傾斜が高くスピードが速いところでもきちんとしたフォームで走れているということ、それが神経系の強化になる』と。
更にただがむしゃらにダッシュするのではなく、正しいダッシュ、つまり筋肉を100%使用する走り方 『スプリントバイオメカニクス』を導入しました。
バイオメカニクス:(※バイオメカニクス= 運動を力学的に探求し、その結果を応用することを目的とした学問)
正しいダッシュと聞くと、筋肉を100%使用するので一番早く走れるのでは? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、 神経系のトレーニングは速度ではなく、正しいポスチャー(姿勢)で走れるかどうかがポイントになります。
トレッドミルの傾斜が上がっても、いかに正しいポスチャーを維持できるか?
その訓練がスピード・トレーニングなのです。
トータル・ワークアウトのスピード・トレーニング(神経系トレーニング)に興味がある人は無料カウンセリングを受けてみてください。