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亜希ちゃん印「知って得する食のこと番外編-ALL ABOUT PROTEIN-」

皆さんご存知、長年のモデル活動を経て、現在はアパレルブランド『AK+1』のディレクターを務めるほか、オンラインサロン「亜希のまどい寮」を主催する亜希さん。

亜希さんとトータル・ワークアウト代表 池澤智との出会いは22年前。

その当時から比べると、カラダづくりの根本的な理念は変わらないものの、トレーニングや食のチョイス、バリエーションはかなり進化しています。

そんな2人が多くの人に、食について知ってもらい、その知識を生かして充実したライフスタイルをおくるきっかけにしてもらいたい!との思いから、亜希さん主宰のインスタグラム@akichanjirushiで「知って得する食のこと」をメインテーマにライブ配信を始めて早7回が経過。

– 亜希さんインスタグラムより 育ち盛りのスポーツ少年にむけたお弁当 –

モデルとして自分のカラダを管理することはもとより、家族のことを1番に考えイメージしながらいつも美味しい食事を作る亜希さんと、栄養学的に食事のバランスを考える池澤智による、「食」について「知って得する、知らないと損する」お話。今回はACTIVE WELLNESS特別編として、リアルの観客とライブ配信のハイブリット方式でお届けしました。

誰にでも必要。一生必要な「タンパク質」の全てをお伝えします。



亜希さんとの出会い

2000年 当時アメリカのシアトルでパーソナル・トレーナーとして活躍していた池澤智は、亜希さんが家族のトレーニングに付き添い渡米した際に出会いました。

亜希さんが抱く“智ちゃん”の印象は「カラダは小さいが ココロが力持ち」
トレーニングのことだけでなく、いろいろな悩みがあるときの相談や答え合わせをする相手。その「力持ち」なココロで悩みを解決するための的確なアドバイスをくれるお守り的存在だと言います。

出会いの地アメリカで見たアスリートのトレーニングは、本気の中の本気を体感する貴重な体験で、その後の亜希さんの人生や子育ての価値観に大きな影響を及ぼしたそうです。

池澤が抱く亜希さんの印象は 「暖かいを通り越してずっと燃えているような人」
思いやりがすごく、それが食事に表れている、と感じるそうです。

食べてもらう相手のために思いやりを込めた料理をつくる亜希さんは、感覚・ゲン担ぎ・好きなメニューの三本柱でうまく行っていると思っていたものの、いつしか、実際のパフォーマンスにつなげるためには「正しい知識」が必要と感じ池澤に相談。思い込みや誤解をしている人に正しい知識をつたえたい、という想いから「知って得する食のこと」をスタートしました。

絶対食べて欲しいもの

第7回のインスタライブでお伝えした「絶対食べて欲しいもの」
それは「タンパク質」

人間のカラダの約60%は水分で構成されていて、約20%はタンパク質。血液、筋肉、髪、爪、皮膚、内臓・・・全てタンパク質で作られています。

成人男性を例にすると、毎日約250gのタンパク質が体内で破壊され、そのうちの70%は自ら再生されるが、残り30%(約60g)は食物で摂取する必要があります。

タンパク質60gというと

  • 卵(Mサイズ) 10個分
  • 豆腐 3丁半
  • 納豆 11パック
  • 鶏肉 1枚半

これを毎日摂るのは容易ではありません。(亜希さんファミリーは豆腐3丁半いけるようですが・・・)

タンパク質を補給しないと筋肉が減って代謝の悪いカラダという悪循環に陥るだけでなく、肌の劣化、そして恐ろしい事に「脳や内臓の劣化」にもつながりかねません。

タンパク質摂取の大切さが浸透しつつあるものの、まだまだ、タンパク質(特にプロテインドリンク)=アスリート、カラダを鍛えている人に必要。というイメージを持っている人が多いのも事実。

ここで考えを転換し「タンパク質は誰にでも必要!一生必要!!」という意識を強く持っていただきたいものです。

「今日摂れなかったから明日倍量食べよう!というのはだめ?」と亜希さん。
「それは残念ながらNG。今日とれなかったから明日・・・じゃ間に合わないんです」と池澤智がズバっと回答。

プロテインドリンクはバリウムじゃない!

家族の為にプロテインドリンクを作ったことは数知れない亜希さんですが、ご自身ではあまり飲んだことがなく「ニオイが苦手・・・あのどろどろ感がバリウムにしか思えない」とおっしゃいます。

「プロテインドリンクはバリウムだと思う人~!」との問いに・・・しーんとした静寂。
「プロテインドリンクはバリウムじゃありません!」と池澤智がバッサリ!

確かに、プロテインドリンクの品質を安定させるため、ニオイを調整するためには添加物や香料が必要な場合が多く、そのケミカルな感じが苦手な方も多いと思われます。

そこで、亜希さんが初めて「美味しい」と言ったプロテインドリンク「Pea Protein 抹茶オールスターズ」を紹介しました。

池澤が開発した植物性のプロテインはえんどう豆由来。プロテインだけでなく、スーパーフードをふんだんに入れたこと、添加物が一切含まれていないことがポイント。このピープロテインをオーツミルクでシェイクすると、亜希さんがプロテインドリンクに抱いていた「ケミカルなにおい、バリウムのようなどろどろ感」が全くなく、スッキリと美味しい抹茶シェイクに仕上がります。

日常的に飲むものなので、自分に合った種類や飲み方に出会うことが大切。

そこで、あらためてプロテインドリンクの種類をご説明する運びになりました。

プロテインドリンクの種類

プロテインの王道と言えば「ホエイプロテイン」
牛乳由来の動物性タンパク質。

ホエイプロテインの中でもWPCは自然なホエイ(乳清)に近い状態のタンパク質で、そこから更にタンパク質以外の不純物を除去するとWPIというタンパク質純度の高いプロテインドリンクが出来上がります。予算に余裕があればWPIをチョイスすることをおすすめします。

  • ホエイプロテインのメリットは、やはりタンパク質を多く摂取でき、ダイレクトに筋肉を修復できること。
  • デメリットは、本来のホエイのニオイがきついので、どうしても香料を使う必要があることと、腐りやすいので添加物を使用しなくてはいけないこと。乳アレルギーのある人には向かないこと。

添加物による腸内環境への影響を懸念する池澤にとって、自社のホエイプロテイン開発でもこの部分がネックにはなったものの、やはりホエイの「タンパク質摂取」としての能力を天秤にかけると、必要最低限の添加物使用に配慮した製品であれば、摂取するメリットの方が多いと考えています。あくまでも、乳製品へのアレルギーがない事、スーパーフードなどで添加物対策をする事、が必要条件です。

植物性タンパク質のメインは「大豆(ソイ)」「えんどう豆(ピー)」の2種。

  • ソイのメリットは「味が良い」ので香料を添加する必要が無く、腐りにくいので無添加で製品化できること。
  • デメリットは、大豆アレルギーのある人や過去に乳がんなどのホルモントラブルを患ったことがある人は注意が必要だという点。また、糖質も比較的高めです。
  • ピープロテインのメリットは、やはり無添加であること、また、大豆と違いアレルギーの心配がないこと。地球環境にも非常にやさしいサステナブルな原料である事。
  • デメリットは、若干ニオイがあり、大豆程おいしくないこと。そこで、池澤は商品化にあたって高品質の抹茶やカカオといった薫り高い食材と合わせる工夫をしたということです。

自分に合ったもの(アレルギーの無い物)をチョイスし、腸内環境に負担をかけないことが第一。アレルギーの心配がなければ、なるべく色々な種類をバランスよく摂取することが理想。

あとは、「美味しい!」と思って続けられる種類や飲み方を見つけることが継続の秘訣です。

いつ飲めばいいの?

インスタライブ視聴者からも多くよせられた「いつ飲めばいいの?」という質問。
池澤智曰く「いつでもOK」

ただし、寝る前にホエイだと胃に負担がかかる可能性があるので、寝る前は植物性プロテインにする、起き抜けはエネルギーになる糖質も多少は必要なので、プロテインを水で割るのではなくフルーツを追加する(フルーツジュースも可。ただし糖分が過剰に添加されていないもの)など、目的によってチョイスするプロテインや、ミックスするものを変えられるとベストです。

運動した場合は運動後30分以内にプロテインドリンクを飲むことで、運動で破壊された筋肉の修復に効果的。運動後は、その頑張りを無にしないよう、しっかりとプロテインドリンクを飲むことを、トータル・ワークアウトの会員の皆様にも推奨しています。

「若いころは、寝たら回復できていたけど、今は朝起きると回復しきれていないと感じることがあるんだけど、これはタンパク質が足りていないせい?」と亜希さんより質問。

それは、疲れよりも睡眠の質が原因ではないか?というのが池澤智の見解。
睡眠の質には腸内環境だけでなく「脳のデトックス」が大切なのですが、その話はまた次回・・・

ちなみに、池澤は「朝、だるいと感じることはない」「朝は目覚ましをかけない」と驚きの発言を連発。睡眠の質に対するアプローチが気になります。

子どももプロテインを飲んだ方がいいの?

育ち盛りのスポーツ少年を育てる亜希さんが気になるのは、子どもも食事だけでなくプロテインドリンクを活用したほうが良いのか否か?という点。

池澤曰く、子どもの年齢や環境にもよりますが、3~5歳くらいの子どもであればあえてプロテインドリンクを飲むよりは、タンパク質だけでなく様々な栄養素をまんべんなく食事から摂取することが理想。添加物の無いプロテインドリンクを美味しく飲めるのであれば、飲んでも構いません。

スポーツをしている小学生であればプロテインドリンクを活用するのはおすすめ。添加物が気になる動物性プロテインは避け、お肉は食事から摂取し、プロテインドリンクは安心・安全な植物性をチョイス、が良いかもしれません。

最もプロテイン摂取を意識したいのは15歳頃。スポーツに真剣に取り組んでいる子は、成人以上の摂取量を意識して欲しいものです。ただし、同じ15歳でも、全く運動していない子がプロテインドリンクを積極的に飲むと肥満につながる場合があるので、あくまでも体重やライフスタイルに応じで調節することが必要です。

本来であればパーソナル・トレーナーや栄養士、医師などの専門家に相談するのがベストですが、それが難しい場合は、親御さんが体重や食べたものを把握してコントロールしてあげてください。

皆さんからの疑問質問

続いて、インスタライブ上の質問、リアル参加者からの質問にお答えしました。

Q:市販のプロテインバーはどうですか?

池澤智:タンパク質含有量が多くかつ美味しさをもとめると無添加は難しい。プロテインを10g以上含むものはおそらく添加物が多いので要注意。原材料を確認してください。スラッシュの後ろをチェックです!

Q:同じく市販のサラダチキンなどはどうでしょう?

池澤智:こちらも添加物が懸念点。また、調理の段階で本来の栄養素が抜けてしまっていたり、形成肉が使われているなど食の安全性の観点からはあまりお勧めできないですが、原材料や調理過程をチェックして極力安全なものをチョイスしほしいです。餓死しそうなら食べても良いかも!?

Q:ショートニングはカラダに悪い?

池澤智:プロテインバーにショートニングが使われている場合が多いですが、腸のめづまりを起こし遅延性アレルギーに繋がりやすいので注意する必要があります。

「智先生の話を聞いてから、スーパーで原材料の項目チェックに時間がかかってしょうがない!」と亜希さん。とはいえ、牛乳をオーツミルクに変えたり、息子さんのお弁当に加工肉を極力使わなくなったり、「1日3杯お味噌汁生活」や、塩麴の活用で腸内細菌のケアをしたりと、その労力は確実に食生活のアップグレードに繋がっているそうです。

Q:1日60gのタンパク質摂取が出来ていない人がほとんど。そのまま何十年と生活してきた今のカラダの状態はとうなっているのか?

池澤智:省エネなカラダになっていて、大きな不具合は感じていないかもしれないけれど本来のカラダの力を発揮できていない状態です。筋肉は27歳からゆるやかに落ち始めます。
肉や魚だけでなくブロッコリーなどの野菜にもタンパク質が含まれているので、過剰に心配する必要はないですが、今日からで良いので「いつもの食事に+アルファのタンパク質」を意識することからスタートしてほしいです。もちろん運動も!食べないダイエットや、〇〇だけ食べる的な偏ったダイエットだけは危険なので絶対にやめてください!

「毎日できる小さな努力」というコンセプトでトータル・ワークアウトの食事管理をプロデュースする池澤は強く語りました。

プロテインバーならぬプロテインクッキーを亜希さんが作ってきてくれました。

Pea Protein クリオロベリーズのカカオの香りと、大豆粉の香ばしさが美味しい優しい甘みのクッキー。作り方は@akichanjirushiのインスタグラムアカウントで公開されていますので、ぜひご覧ください。

カラダはつくるもの

様々なビューティーコンテストでオフィシャルトレーナーを担う池澤は、現代の美のトレンドを「しなやかでアクティブなカラダ」だと表現します。

以前は、痩せていることが美徳とされがちだった日本。デトックスやファスティングで「カラダはそぎ落とすもの」とされがちだったが、いまは「カラダはつくるもの」だと池澤智は言います。

くびれがあるしなやかなカラダは、自然にはできません。ある程度の肉感があり、お尻や腹部に筋肉があることで、見た目だけでなくしっかりとパワーが備わっているカラダを「自らつくる」ことが、そのカラダで何をするか?なにを発信するか?のスタートラインなのです。

モデル時代はやはり「そぎ落とす」ことや、マイナスのダイエットに注力しがちだったことがある亜希さんもこれには納得。多少の丸みがありつつもメリハリがあるカラダづくりに興味津々の亜希さんです。

次回インスタライブは、亜希さんが実践しているトータル・ワークアウトでのトレーニングをご紹介するかもしれません。

今後も、インスタグラムライブで引きつづき「知って得する食のこと」と発信しつつ、ジムでは池澤智と、池澤智のフィロソフィーと知識を引き継ぐパーソナル・トレーナー達が皆様の「しなやかでアクティブ」なカラダづくりを、外側からも内側からもサポートしていきます。

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