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TRAINER'S ROOM

走りつづける理由|自らに打ち勝つ者の最終ゴールとは?

TOTAL Workout Trainer‘s Room編集部の志水です。

私がトータル・ワークアウト六本木ヒルズ店に入社した際、先輩達から聞かされたトータル・ワークアウト都市伝説の中に、「渋谷店には自己鍛錬をする為に、あえて遠くに住み、走って出勤しているトレーナーがいるらしい」というものがありました。

真相は定かではありませんが、そのトレーナーに該当する人物は、小林洋介。

「何もしなくても明日理想のカラダになっていたら良いのになあ」
誰しもがこう思うことがあるのではないでしょうか?トレーニングとは、分かってはいるものの、やはりしんどい…。更に有酸素運動となると出来ることならばやりたくない、と思うのは私だけでしょうか?有酸素運動を専門分野として向き合い、戦っているのが小林洋介という人間です。

夏に向かって引き締めたい、そんな方はぜひこの記事を読んで走り出して欲しいと思います。

なぜ走るのだろうか?

最初に小林トレーナーの簡単な陸上競技歴を紹介させていただきます。

中学時代 800m、1500m、3000m
高校時代 100m、110mhurdle、400mhurdle、8種競技
大学時代 トライアスロン 日本2位
社会人時代 デュアアスロン ITU世界デュアアスロン選手権出場
現在 スパルタンレース 2023スパルタンレース日本6位(世界選手権出場権獲得)

そんな彼にまず聞いてみました。

志水:「走るのは好きですか?」

小林トレーナー:「んーーー…、好きなのかどうか…?
走っている時は辛いので、それが永遠に続くと考えると嫌は嫌ですね。」

走ることが好き!生きがい!という答えを予想していたところ、まさかの返答。

ちなみに、小林トレーナーが走る理由は3つ

  1. 自分のため
    走ることは自分が自分である為のアイデンティティー。
    もっと向上したい!もっと良い記録を出したい!と常に思えている状況を大切にしている。
  2. トレーナーという職業に活かす
    自分の行ってきたことが、身になり、お客様に何か少しでも還元したいと思っている。フルマラソン帯同の仕事で、お客様が自己記録を更新した時には物凄く感動する。
  3. 親への感謝
    いつもスタートラインに立った時に、ふと、なんで走るのだろうか?と自問自答をする。その時に、産んでくれたこのカラダを最大限に使って、使い切って、使い切っていくことが親への感謝の気持ちかなと思い、一生懸命ずっと運動をしている。

自分を客観視し、追い込む

トレーニング時間はおおよそ1日3時間目標。

ちなみに本日は
ウエイト・トレーニング2時間
10キロのウエイトベストを装着した状態でのランを1時間(プライベートで10キロのウエイトベストを購入している人を初めて見ました)

ランのメニューは、400mダッシュ×15本(合間30秒休憩のインターバル走)

毎本苦悶の表情になり、倒れ込みそうになる位追い込む小林トレーナー

志水:「これだけ追い込みながらカラダづくりをしている上で、気を付けていることは?」

小林:「客観的に自分を見て、追い込みたい自分と、追い込みたくない自分を冷静に分析し、今行くべきか否かを判断するようにしています。とにかく、怪我をしないこと。こだわりはこれに尽きます。」

特に速い速度で走っている分、脹脛周辺に強く負担がかかることが多いため「脹脛が張ってくる手前で、敏感に反応し、判断することが大事。」だそう。また、小林トレーナーのカラダの特徴で、これまでカラダの右側を怪我することが多かったため、右足に加重が掛かりすぎていないか?ケアは勿論、弱くなってきていれば、片脚のトレーニングを増やし、工夫をしているそうです。

もう一つ拘っていることは、「毎回100%出し切ること」と胸を張る小林トレーナー。

小林:「計画していたメニューを、今日は軽く流してジョグにしておこう、としてしまうと、明日もまたそうしてしまいそうな自分がいる。だから、自分に鞭を打って100%頑張る。あとはやはり年齢からくる衰えに抗う為にも、頑張ることにこだわっています。」

この頑張りは成果に確実に繋がっており、スパルタンレースでこれまで勝てなかった選手に勝てるようになったそうです。2023年5月にあったスパルタンレースの日本選手権で6位に入り、なんと今年12月にアラブ首長国連邦アブダビで開催される世界選手権への出場権を獲得。

嬉しい結果の反面、悔しい思いもしたそうです。試合展開として、途中まで4位だったものの、1,2位は推薦の日本代表選手、3位は去年の日本選手権の優勝者、ラスト100m位で2人抜かされて、6位という結果に。それ以降練習する度に「追い込みが足りなかったのか…」「ぬるい自分を出したからあそこで負けたんじゃないか…」と、毎回頭によぎってしまい、ここでぬるい自分を出したら、勝てる訳ない!と奮い立たせて、毎回のトレーニングで100%頑張ることを選択しているようです。

小林トレーナーの最終ゴールとは?

最後にどうしても聞いてみたかったこと、聞かずにいられなかったことをきいてみた。

志水:「いつまでやり続けたいですか?」

小林は間髪入れず答えました。

小林:「辞める瞬間なんてあるのかな?
考えなければ、考えないままやり続けられると思うんですよね。アイデンティティーみたいになっているので、止まらないと思う。そもそも、学生時代からマラソンで華々しい成績があった訳でもなかった自分が、トライアスロンに転向し、日本2位になり、デュアアスロン、スパルタンレースに転向し、世界選手権に出場できた。その時々のカラダと状況、環境に合わせて、努力していけば、今の自分に出来ることが必ずあると思っている。だからきっと、ずっと何か動き続けると思います。」

カラダを動かし続けること。

トレーニングや運動が好きな人も、そうでない人も、一つ言えることは、継続して、適切にカラダを使っていけば、必ず成果があがっていきます。

今年で44歳を迎える小林トレーナーが、20代、30代の選手に負けて、本気で悔しがり、ぬるい自分に打ち勝つべく追い込んでいる姿を見て、改めてトレーニングというのは、心身ともに良い影響をもたらすものだなと感じています。

アラブの砂漠で、自分より若い選手に負けず劣らず疾走し、トレーニングの素晴らしさを体現する小林トレーナーの姿がいまから楽しみでなりません。


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KOJI SHIMIZU

KOJI SHIMIZU

パーソナル・トレーナー歴 17年

トータル・ワークアウト渋谷店 店長であり、トレーニング開発課マネージャーも務める、パーソナル・トレーナー志水浩二。Trainer's Room編集部の中心となりトレーナー目線でトータル・ワークアウトのカラダづくりにまつわる事柄をお伝えします。

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