パーソナル・トレーニングが、トレーナーが一人一人に最適なフルコースメニューを調理し、会員様に一皿一皿手渡し召し上がっていただく三ツ星レストランだとしたら、対してアクティブ・ウェルネスは、会員様自ら、自分にとって本当に必要な食材を選び、調理し、お皿に乗せられるような知識とスキルを三ツ星レストランのシェフから学ぶ場。
「自ら気づき、整える力をつける。」
「自分に不必要なものと、手放す方法を知る。」
「本当に取り入れるべきものと、その取り入れ方を知る。」
というスキルを身につけるための様々なコンテンツを提供しています。
このアクティブ・ウェルネスの主軸となっているのが「リトリート」
自分との向き合い方を1泊2日に凝縮した、アクティブ・ウェルネスの総集編になっています。
前編記事はこちら↓
非日常であることの意味
サイコロジカル・ディタッチメントという言葉を聞いたことがありますか?
物理的だけでなく、心理的にも日常生活から距離を置くことで、
仕事の責任を担う自分
社員たちを気遣う経営者である自分
人にインスピレーションを与える表現者
家族のために邁進する自分・・・
そういった自分の役割から距離を置き「誰でもない自分」になりやすいのです。
トータル・ワークアウトの会員様は特に、大きな役割を担う方が多く、ビジネスに繋がるカラダづくりを基盤に、ココロを整えることや生活の質とパフォーマンスの向上にしっかりとしたヴィジョンをお持ちの方が多いため、アクティブ・ウェルネスの立ち上げと「リトリート」の提供は必要不可欠でした。
ACTIVE WELLNESSの「アクティブ」とは?
ウェルネスに関する情報はいくらでも入手できるけれど、人が良いと言っているものが自分に必要な物とは限らない。
大切なのは「本当に自分に必要な物を取り入れる」こと。
自分の求めているものと、理想のウェルネスに乖離があると、目的地にたどり着くことが出来ません。
だから、リトリートを通じて「自分自身と向き合う時間をもつこと」に意味があるのです。
通常、「カラダのデトックスをする、思考をリセットすることで本来の自分に戻るための時間を持つ」ということが目的とされるリトリートですが、トータル・ワークアウト代表 池澤智が考案するリトリートはリセットにより本来の自分にもどったその先を見据え、生活の質をアップグレードするためのインプットやチャージまで完結できる構成になっています。
池澤智はこう語っています。
「健康や美しさ、信頼感を体現する佇まいは、ただ待っているだけでは手に入らない。自分にとって本当に必要な物を知り、自らキャッチする必要がある。」と。
能動的にウェルネスを取りに行く。これがトータル・ワークアウトの提唱するウェルネスのありかた、アクティブ・ウェルネスなのです。
1泊2日「究極のリトリート」のプログラム
禅坊靖寧という場所
「禅坊 靖寧」は360度に広がる淡路島の四季折々の景色を味わえる禅リトリート施設。新神戸駅より車で小一時間のロケーション。
日本杉を組み合わせて作られた全長100mのウッドデッキは「天空の禅道場」と言われ多くのメディアで取り上げられているので、写真を目にしたことがある方も多いかと思いますが、実際にその場を訪れると映像から視覚で取り入れる情報量には限界があることを痛感するでしょう。
五感で感じられる、五感を整えられる。そんな特別な場所なのです。
1日目のプログラム
◆ZEN茶道
通常の茶道は客人へのおもてなしの心を表現するものですが、リトリートでは自分自身をもてなす気持ちで一服のお茶を点てるところから始めます。非日常の空間でココロを落ち着かせながらお茶を点てる時間がリトリートの入り口になります。
◆Body re-Tuning® ~デトックスエクササイズ~
ゆったり時間だけでなくあえてカラダをしっかり動かすのがトータル・ワークアウトのリトリート。
カラダのフォルムだけでなく、筋肉や姿勢といったカラダの使い方に精通するパーソナル・トレーナー前川洋子が、骨盤やカラダの内側の筋肉への意識を高めるBody re-Tuning®を担当しました。
「カラダに触れて姿勢を正すことは極力控えます。それはご自身で、自分の状態に気付く・調整する・整えるというスキルを高めていただきたいから。」と、前川トレーナー。
正しくカラダを使うことができると、1つの動きで動員できる筋肉が増えます。逆に、不必要な筋肉を無駄に酷使することもなくなり、本当に自分に必要な動きを無理なく強化できるようになるのです。
「動きはもちろんのこと、声も、表情も全て筋肉が必要。そもそもマインド自体も筋肉の動きと無関係ではないので、気づくことでコントロールできるようになる可能性は無限大。気づかなければ退化していく一方なので、いつ始めるのでも遅すぎることはありません。
◆ZEN料理
「醸造料理人」として知られる伏木暢顕シェフが手がける、動物性食品を一切使わずに奥深い旨味を醸し出す“禅坊料理”には、なんと30 億個の微生物が含まれています。
トータル・ワークアウトの会員様であればご存知の通り、腸が我々のカラダとココロに及ぼす影響は多大で、消化吸収のみならず、カラダづくりの効率をあげるためにも、免疫力やメンタルのケアのためにも、腸内細菌ケアはもはやスタンダード。
禅坊料理は腸が喜ぶことはもとより、日々の食生活に生きる知見と共に「ココロを整える食」という食との新たな向き合い方を発見していただけた事と思います。
◆ZEN快眠プログラム
人は日常的に脳を酷使し、1日に脳を使って判断・決断している回数は実に35,000回ともいわれています。現代人の9割が「脳疲労」をかかえている、という事実にも頷けます。
脳が疲れると、頭痛や肩こり、不眠、老化といったさまざまな不調を引き起こすことがあります。小さな不調が貯まりたまって溢れるまえに、日々の小さなケアで脳の負担を軽減することが出来る、ということを快眠プログラムを通じて体感していただきました。
ZEN快眠プログラムは一度呼吸に「集中」する、集中している自分を「俯瞰」する。この切り替えにより瞑想の感覚を得やすくなる、というアプローチ。
「瞑想には至らなかったけど、瞑想が自分にとってどんな意味があるかに気づけた。」
「去年のリトリートでは瞑想できなかったが、今回は瞑想を体感できた。」
と、参加された会員様から嬉しいお声をいただきました。
自分を瞑想状態に導くのは正直難しく、自宅という日常の中心ではなかなかハードルが高いものですが、まずは「自分をジャッジしない状態」に身を置く感覚を得ていただければ瞑想状態の50%以上は成功!と言っても過言ではありません。
瞑想に関しては、トータル・ワークアウトのジムでも小人数制のプログラムを開催しているので、そちらもうまく活用していただけると日常に生きてくることでしょう。
◆特別プログラム チェンミン氏による天空の二胡演奏
快眠プログラムが終わるころには雨も止み、雲の切れ間から濃紺の空が顔を出した頃、
池澤智がリトリートプログラムにて使用している音源の奏者、長年の会員様でもあり、世界を代表する二胡奏者チェンミンさんに二胡の生演奏を披露していただくという夢のような企画が実現しました。
湿度90%という環境は本来、弦楽器の演奏には良いコンディションとはいえないものの、あらがえない状況の中で一番よいパフォーマンスを発揮し、環境すら味方につけてしまうチェンミンさんの演奏を通じてマインドフルなチェンミンさんの人柄やライフスタイルを垣間見ることができました。
天空にいるかのような禅坊靖寧の環境は、ココロも脳も日常から引き離し、五感の感度を高めるにはこれ以上ないほど理想的な空間。そんな特別な環境で奏でられたチェンミンさんの二胡演奏は、聴くというよりも「感じる」ものでした。
宿泊は、禅坊靖寧の <一畳泊>
「起きて半畳、寝て一畳」の精神に基づいた、テレビも時計もないシンプルなスペースはありのままの、唯一無二の自分を見つめることができる空間です。
2日目のプログラム
◆朝のおつとめ
アラームをかけず朝の日の光と鐘の音で目覚めた後は、朝のおつとめとして掃除をします。
全長100mのウッドデッキを雑巾がけすると、無心になれる時間は案外身近にある、ということに気づかされます。
人一倍軽快に雑巾がけをし、そのままスライディングする人物を発見!
朝の静寂に笑い声が響いた瞬間です。
◆朝YOGA
磨き上げたデッキと、朝のクリーンな空気につつまれながらYOGAで全身を動かします。
YOGAは難しいポーズが出来る人が上級者と思われがちですが、単純なポーズでもよいのでいかに1つのポーズを長く保つことができるか?という事の方が重視されます。
ポーズをとりながら呼吸に集中する、呼吸に集中している自分を上から俯瞰している感覚に切り替える、というプロセスを通じて、自分のカラダとココロの声に耳を傾ける方法を感じていただけたのではないでしょか?
◆ZEN 朝食
葛のとろみがほっこりと優しいお粥で冴えわたった細胞に栄養を行き届かせます。
季節ごとにカラダが必要とする成分が多く含まれる旬の食材がふんだんに盛り込まれた朝食は目にも腸にも嬉しい内容。
カラダで分解しづらい小麦、油、砂糖を使っていないので、とても優しくカラダに染み渡っていく気がします。
◆Wellness Education(心、技、体)
2日間を通じて体験したプログラムの集大成ともいえる、学びの時間。
- 池澤智が考えるZENについて
- カラダとココロを整える食
- 腸内環境を整える意義
- カラダの内側を意識したスキンケア
盛りだくさんの内容を凝縮してお伝え。
参加された会員様より「日常生活での過ごし方のヒントを持ち帰ることが出来た。」と言っていただけたからこそ、ヒントだけでなく、明日から役立つ知識という宝物を沢山お渡ししたいという池澤の想いをたっぷりと語りました。
デトックスとインプットの絶妙なバランスの1泊2日
自分と向き合う1泊2日を通じて
- トレーニング
- 食
- 睡眠
- 物事への考え方
など、参加者各々の課題が見え、それに対するヒントや対策をお持ち帰りいただくことができました。
健康や幸せには明確な基準や指標がない。
だからこそ自分にとって健康とは何か?心地よいとはどんな状態か?自分で気づき、整えることができれば、自分らしい人生を歩んだり、ライフスタイルをアップグレードする一歩を踏み出すことができます。
では、健康や幸せの指標を見失ったらどうする?
自分を型にはめたポジションから一旦距離をおき「誰でもない自分」になることで、年齢やレベルで自分をジャッジせず、その人なりの一生懸命や心地よさを取り戻せるでしょう。
リトリートをはじめとするトータル・ワークアウトのアクティブ・ウェルネスは、自分自身を知り、積極的に心身をアップグレードするための気づきや選択肢を提供するタッチポイントを提供し続けます。