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寺本欣児氏×池澤智「Urban Safari」対談からのエピソード~「Fit to Win」鍛えて自分に勝つ。勝利を手にするマインドセット

アメリカンヴィンテージを軸に、ミリタリーやワークウェアを現代に再解釈し発信し続けるクリエイターでありながら、株式会社サーティーファイブサマーズの経営者としての手腕を発揮する、日本屈指のヴィンテージプロデューサー寺本欣児氏。

トータル・ワークアウトでパーソナル・トレーニングを始めて12年になる寺本氏の「鍛えて、勝って、整える」トレーニングライフについて、池澤智の対談連載 Urban Safari「ACTIVE WELLNESS」にて語っていただきました。

Urban Safari vol.51に記載しきれなかった盛りだくさんのエピソードを、トータル・ワークアウトのWEBメディアでご紹介します。

肉体は経営者の資本

寺本氏がトータル・ワークアウトの門をたたいたのは2013年、40代後半のこと。ジャケットに袖を通すことすら困難なほどの激しい四十肩の痛みに対処すべく、知人の紹介でトータル・ワークアウトに通い始めたことをきっかけに、10年以上にわたるトレーニングライフを継続されています。

池澤智「パーソナル・トレーニングを始める前も、ご自身で運動をされていたんですよね?」

寺本欣児氏(以下、寺本氏)「週50kmペースで走っていました。会社を、従業員をひっぱっていくためにはカラダが資本!という気持ちでランニングに取り組んでいたのですが、やりすぎて膝の半月板を痛めてクリーニング手術を経験して以来、ランニングからは遠ざかってしまいました。そこに四十肩を発症。知人の勧めでトータル・ワークアウトに通い始め、パーソナル・トレーニングを通じて四十肩を克服したプロセスが、新たなカラダとの向き合い方を模索するきっかけになりました」

池澤智「寺本さんは、しっかりと数値的な目標を設定してカラダづくりに取り組まれていますね。チンニングをされている様子、先ほども拝見しましたよ」

寺本氏「広背筋や僧帽筋がついているとジャケットがキレイに着こなせるんですよね。そういった洋服屋目線からチンニングをやりたいと思ったのですが、最初はびくともしなかった。いまでは数回できるようになって、チンニング以外にもウエイト・トレーニングで年齢に伴う身体機能の低下をいかに緩やかにするか、というところに指標を置いています」

池澤智「私の抱く寺本さんの印象は“姿勢がよい人”です」

寺本氏「ぱっと見シックスパックではないのですが(笑)コアは結構鍛えられていると思います。TRXを用いたボディソーやマウンテンクライマーといったメニューを黙々とこなすことで、内側からカラダを支える“自分のコルセット”をつくりあげて、ぎっくり腰にならない、本質的な強さを手にいれたいな、と」

池澤智「あと、トレーニングと関係ないのですがすっごく良い香りがするのがいつも気になっています(笑)」

寺本氏「日本人は香りに無頓着な傾向がありますが、香りって脳にダイレクトに残る重要なアイテム。身にまとうものの一環として、自社ブランドでつくりました」

池澤智「機能的なカラダづくりから立ち居振る舞いの美しさを身につけられて、香りというセルフプロデュースでコンプリートされている。素敵ですね。そんな寺本さんのクリエイターとして、経営者としてのマインドの部分についてもお伺いしたいです」

寺本欣二氏×池澤智「Urban Safari」対談からのエピソード~「Fit to Win」鍛えて自分に勝つ。勝利を手にするマインドセット

トレーニングがもたらす思考整理術

カラダを整えることで得た、見た目の優美さと機能性の向上だけでなく、経営者の内面、すなわち思考のプロセスにまで影響を与えているというトレーニングのメカニズムを深堀してみました。

寺本氏「トレーニングは散らばった本棚の整理みたいなもの。脳の整理整頓ができるんです。トレーニングはアイディエーションの一環で、沢山生まれたアイデアを整理することで新しいディベロップメント(事業開発)へとつなげることができるんです」

池澤智「運動することによって脳に余白ができる。それをうまく活用されていますね。重いウエイトを持ち上げたり、体幹に意識を集中させている瞬間、脳は思考のノイズから解放されてリセットされるので、空いたスペースに必要な思考を秩序立てて収めなおすことができるんです」

勝利へのマインドセット

寺本氏がこの日着用されていたTシャツの胸元には「Fit to Win」の一文がありました。これは単なるキャッチーなスローガンではなく、寺本氏のビジネス、そしてライフスタイルそのものを貫く考えが凝縮されているそうです。

寺本氏「“Fit to Win”という言葉は、元々米軍のトレーニングプログラムに由来しています。私の解釈では、『鍛えて(敵を)やっつけろ』という意味ではなく『鍛えて自分に勝つ』という意味でとらえています。自分に勝てば、新しいことも生まれるし、ビジネスでも勝てるんじゃないかな、と」

池澤智「最高ですね。カラダという最も重要な資産を最高水準に高めることは、ビジネスだけでなくライフスタイル全般の底上げにつながると思います」

寺本氏「Fit to Winは経営者としての責任感から大切にし始めた言葉なのですが、個人の考えにとどまらず組織の制度にも反映しています。社員の健康促進費用を補助し、社員一人ひとりの健康や自己成長を会社として応援できたらと思っています」

池澤智「私やうちのパーソナル・トレーナーが寺本さんの会社に行き、食事のセミナーやワークアウトの開催も可能ですよ。そういったニーズはとても多いんです」

鍛えて、勝って、整える

寺本氏「以前、走りすぎて半月板を痛めた過去があるので、僕の膝のことや職業について理解しているトレーナーがプロフェッショナルな目線で安全に、効率よくカラダをつくってくれるのはありがたい。海外出張にもついて来てほしいくらいです。

息子世代の若いトレーナーもいますが、トータル・ワークアウトの伝統とメソッドがしっかりと次世代に引き継がれていることが、ひしひしと伝わってきます。」

池澤智「ありがとうございます。来年で日本1号店進出から25年になるのですが、日本へのパーソナル・トレーニング導入に携わった責任として、真のパーソナル・トレーニングを継承していくことはとても重要な課題なので、そう言っていただけるとうれしいです」

寺本氏「トータル・ワークアウトでトレーニングをしていると、明日、明後日、ともすると十年後の自分の姿が想像できるんです。ポジティブな未来の想像が。あとは1回1回のトレーニングでの達成感がすごい!これが10年以上トレーニングを続けられている理由ですね。
食事とボディケアもあるで、ここに来れば完結する。トータル・ワークアウトは私にとって“鍛えて、勝って、マインドの整理整頓もできる場所”なんです」

肩の痛みという誰にでも起こりうる不具合から始まった肉体との対話は、やがて「自分に勝つ」という内面的な強さの実現へと繋がり、ついには組織全体を逞しくけん引するリーダーシップの源泉に。寺本氏の力強さとしなやかさを兼ね備えたライフスタイルから、ますます目が離せません。

Urban Safari対談からのエピソードについては以下の記事もご覧ください。

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