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マインドフルネスを日々の生活に取り入れるために

最近耳にする「マインドフルネス」。AppleやGoogleも企業で取り入れており、一度は聞いたことはあるけれど、実際はどんな効果があるの?と疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。このたび日本におけるアシュタンガヨガの第一人者であるケン・ハラクマ氏監修のマインドフルネスを通じて、その魅力や日々の生活に取り入れるために実践できることを詳しくご紹介いただきました。

トータル・ワークアウトが新たに掲げるコンセプト「ACTIVE WELLNESS(アクティブ・ウェルネス)」を多くの方に体感いただくためのスタートアップイベント。ケンハラクマ氏監修のマインドフルネスは、同日開催されたヨガに引き続き、今回レポートします「マインドフルネス」もアクティブ・ウェルネス特別編として行われました。


パーソナル・トレーナー歴27年になる池澤智は、健康やウェルネスに対する意識の変化についてこう分析しています。20年前の目的は「痩せたい」「筋肉をつけたい」というカラダの変化で、現在はカラダの変化は手段にすぎず、カラダを変えてより生活の質を上げる、色々なことにチャレンジする、ということが目的になってきている、と。

そこで、トータル・ワークアウトはウェルネスを手にしたい!と考える会員様のために、各ジャンルのスペシャリストと手を組み、トレーニングxメディカル、トレーニングxマインド といった、多様な選択肢、正しい選択肢を提供できる場としての取組みを再構築し、2022年「ACTIVE WELLNESS(アクティブ・ウェルネス)」というコンセプトを立ち上げました。


マインドフルネスとは

人間の脳は常に動き続けています。意識して考えなければいけないことだけでなく、感情・不安・記憶・未来・どうでも良いことなど、実にさまざまなものでいっぱいになっています。そうした雑念を取り払い無心になることで、ストレスを取り除いたりするような精神面での効果に期待できると言われています。

YOGA界を牽引するケン先生がお届けするマインドフルネスは「内側をみる」。言い換えるなら、「自分の意識を内向きにする」ということ。例えば家で何かに集中したいときに、外で工事現場の音がドンドンガシガシ響いていると外側へ意識がいってしまい、肝心の作業にまったく集中できなくなる・・・そんな経験は誰しもがあるのではないのでしょうか?

自分以外が原因となって健康や仕事の効率を悪化させてしまうのは良くないことだとケン先生は言います。マインドフルネスとは?ヨガとの関係性など、よくある日常生活に沿って分かりやすく解説していきます。

呼吸に意識を向ける

「まずは呼吸からスタートしましょう」ケン先生の4カウントではじまります。吸って・吐いての時間がしばらく続きます。次は「このあと食べるご飯のことを考えながら呼吸しましょう」と。そして最後は「ご飯のことを考えながら、呼吸はなんちゃって的に(笑)」。それが終わるとケン先生より参加者へ質問タイム。

「(ケン先生)思い浮かんだ食べたいご飯は何でしたか?→(参加者)味噌ラーメンです」といったやり取りから、「集中」についてケン先生の講義は続きます。

集中と瞑想

集中は1箇所にしかできない。同時に2箇所以上へ集中はできない。

例えば集中すべきターゲットが2箇所あると、その2箇所の間を猛スピードで意識が往復するため、実はエネルギー消耗が激しいのです。

そして瞑想。瞑想とは「意識を向けている先の状態が自分側に戻ってきていること」。

言葉にするとなかなか不可解ですが、ここからケン先生の分かりやすい解説がはじまります。

例えば一つの例として「お手玉」。やったことがある人は多いと思います。はじめは1個。これは集中すればできます。でも3個同時にとなると、3個全部に集中することは難しい。3個で一つの意識にしないと難しい。最初から3個同時にお手玉できる人はいないので、まずは1個に集中して練習することがとても大事です。

そして瞑想とは「極まっている状態」だとケン先生は言います。トップアスリートが経験するゾーン。野球だと「投手が投げたボールの縫い目が見えるほど止まって見えた」。サッカーだと「味方と相手とフィールド全体が俯瞰で見えて、10秒後のゴールが見えた」。一つのボールに集中するのではなく、観客席などを含めた空間全体が一体化する感覚。これが瞑想状態だと言います。

先ほど挙がったお手玉3個を同時に落とすことなく長く続けることができるなら、それも一体化。すなわち瞑想状態なのです。

3つのポイント

自分の中で思い込んでいる固定概念や縛りを外し、その意識の領域を変えるだけで、誰しもがマインドフルネスを日常生活の中に取り入れることができる「3つのポイント」を紹介していただきました。

  1. 呼吸に意識を向ける
  2. 自分の想いに意識を向ける
  3. カラダのパートに意識を向ける

この3つのポイントに沿って、最後の15分はマインドフルネスを実践。自分のカラダと意識が一体化する感覚を試すひとときになりました。

後日、筆者も自宅で瞑想にチャレンジしてみましたが、どうしても他のところに集中が逸れます。外の車の音が気になったり、味噌ラーメン食べたいなと考え出したり。それに気づいたら、意識を呼吸に戻すようにしますが、またまた意識が色々なところに逸れて、雑念ばかりが浮かんでしまいます。

マインドフルネスは「自分の意識で変えられる」ということ。それをぜひ理解してもらいたいとケン先生が話していたことを思い出しました。

今回アクティブ・ウェルネス特別編としてケン先生に指導いただいたマインドフルネスとヨガ。この2つのアプローチは異なりますが、どちらも自分自身のあるべき姿を改めて再認識し、ココロとカラダのバランスを整えていくという点において同じベクトルに存在します。

参加者様も瞑想の考え方や仕組みなど、ご自身の中での意識が変わったという意見を多くいただきました。トータル・ワークアウトはこれからも一歩先を行くアクティブ・ウェルネスをさまざまな形でお届けしますのでご期待ください。


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TW PLUS 編集部

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