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FEATURE

池澤智が提案する究極のリトリート。日常を離れて自分自身を見つめなおす

自分らしさが心地よい。
社会や環境とよりよく調和する。
そんなライフスタイルをデザインする。

ここ数年、トータル・ワークアウト代表の池澤智が自ら取り組んできたウェルネスへの向き合い方を 2022 年夏、トータル・ワークアウトの新たなプロジェクト「ACTIVE WELLNESS(アクティブ・ウェルネス)」として打ち立て、13 プログラム・20 セッションのスタートアップイベントを開催しました。

このアクティブ・ウェルネスの集大成ともいえる「リトリート」では、トータル・ワークアウトを象徴する赤いトレーニングマシンからあえて距離をおき、大自然の中で自分を見つめ直す 1 泊 2 日を過ごしていただきました。


人生を送る中で

カラダもココロも健康でありたい。
社会の中で自分の存在価値を心地よくとらえたい。
より良い自分になりたい よりよく生きたい。

このような価値を見出す全ての方へ、池澤智ならではの密度の濃い「究極のリトリート」をご体感ください。



整える習慣

カラダが健康である
ストレスはそれなりにありつつも、ココロに負担がのしかかるほどではない。

身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念であるウェル・ビーイングの中で、身体的・精神的にヘルシーであることは比較的理解しやすいもの。では社会的に良好な状態とは何か?池澤智はそれを「社会の中で心地よい自分の存在意義を得ること」だと説明します。ではその状態を得るためには何をすべきか?それは、選択する力を持つこと。

選択するために必要なのは

  • 選択するための正しい知識を得る
  • 判断力をつかさどる脳をケアする

ヘルシーな人生を送ることにポジティブで感度が高い、トータル・ワークアウトの会員様向けに、デトックスとインプットを総合的に体験し、選択する力を養う 1 泊 2 日のリトリートのスペシャルエディションをプロデュースするに至った池澤智のビジョンはここにあります。

リトリートとは

日常生活から物理的に距離を置き、ココロやカラダをデトックスする、リセットする時間の過ごし方である「リトリート」。単に心身を休めるだけでなく「明日への活力となる気づき」を伴うことが、通常の旅との違いです。

池澤智が交流のある、ハリウッド女優でありウェルネスの本場アメリカでもトップクラスの存在感を発揮するグウィネス・パルトロ―も精力的に取り組んでいる「リトリート」ですが、20 年以上パーソナル・トレーナーとして日米双方の環境で多くの方のカラダとココロに向き合ってきた池澤智ならではの新たなリトリートの在り方とは何か!?

そこに大きくかかわってくる 2 つのキーワードは「禅」そして「クリーン」であること。

「禅」という言葉からは厳しい修行、そしてそれに耐えうる強靭な心身を連想する人も多いはず。そんな敷居が高いと思われがちな「禅」の世界ですが、都会の慌ただしい日常や、多くの複雑な判断や人間関係の中に身をおいている人にとっては、まず日常から脱し、自然に溶け込むだけでも多くの気づきや発見があるはず。

旅の延長線上で、自分を見つめ直す、自分らしいライフスタイルをおくることに価値を見出す。それは「禅」の立派な第一歩です。

トータル・ワークアウトで 18 年あまりパーソナル・トレーニングを続けていらっしゃる女優の山口紗弥加さん。アメリカでリトリートが盛んだと耳にされて以来リトリートが気になっていたところ、絶妙のタイミングで池澤智から今回のプログラムを提案され、参加を即決。

「やってみたい」「気になる」と思ったことを、まるで超能力者のようにタイムリーに具現化する池澤智に絶大な信頼をおいているという山口紗弥加さんです。

自分を見つめ直す空間

池澤智が今回リトリートの地に選んだのは、「身を置く場所を変えることで本当のリフレッシュの意味がわかった」という、空中に浮かぶようなウッドデッキが自然に溶け込む、淡路島の「禅坊 靖寧(ぜんぼうせいねい)」

山の稜線よりあえて低く設定されたデッキに腰を下ろすと、樹々と目が合うという新鮮な感覚を得ることができます。この特別な空間に身をおくだけで既に自分と向き合うことが自然とはじまっているのが不思議。

池澤智は淡路島や小田原といったいくつかの場所でリトリートのプログラムを度々開催していますが、仕事とはいえ、本当に好きだと思える場所で、大好きなことに取り組み、自分の宝物であるライフワークに価値を見出してもらう事に対して、「自己満足かもしれないけれど」と謙虚さをのぞかせながらも、池澤智としての価値観を感じられる特別な時間、しいてはウェルネスを牽引する自身の存在に自信を見出せると言います。

自らをもてなす

究極のリトリートプログラムは ZEN 茶道で一服の抹茶を点てることからスタート。

本来、茶道というと「相手に対するもてなしのココロ」を大切にするものですが、今回は自分に向き合おうとしている自分自身をもてなす気持ちで、丁寧に茶筅を動かしました。

そして、天空のウッドデッキで、360 度の大自然にすっぽりと包み込まれながら、池澤智考案のトレーニングメソッド「Body re-Tuning®」を体感。マンツーマンでカラダづくりを指導するパーソナル・トレーニングと異なり、Body re-Tuning®では「自ら気づく」「自らコントロールする」力を養うことを重視しています。

まずカラダの内側に目をむけるために呼吸を通じて肺をコントロールしてみる。呼吸で内側への意識が高まると筋肉も意識しやすくなり、意思をもって筋肉をアクティブに動かすことが出来るようになります。

ただカラダを横たえて休養するのではなく、まずはアクティブに自分の筋肉を動かす。そして動かした筋肉を解放しリラックスさせる。この、筋肉への意識を伴う動と静のコントラストが、カラダをデトックスするうえで大切なのだと池澤智は説明します。

リトリートというと、リラックス中心のおだやかなストレッチを思い浮かべる人にとってはかなりハードな動きがあった今回の Body re-Tuning®ですが、少し困難なくらいのほうが、無心で取り組むことができ、また、使った筋肉を休ませる感覚をとらえやすかったことが印象的です。

30億個の微生物

醸造料理人として知られる伏木暢顕(ふしきのぶあき)シェフが手掛ける禅坊料理の特徴は

  • 動物性食品不使用
  • カラダで分解しづらい小麦、油、砂糖をつかわず、分子構造が細かくカラダに負担が少ない
  • 天然醸造の調味料を使用する。
  • 季節ごとにカラダが必要とする成分が多く含まれる旬の食材をふんだんに盛り込む

砂糖の代わりに使用している米麹やみりんの優しい甘みが、素材本来の味をひきたて、旨味を感じる感覚が研ぎ澄まされる感じがしました。

動物性食品を一切使わずにコクの複雑なレイヤーを醸し出す蕎麦出汁は、昆布出汁にポルチーニ茸やクルミのローストの香ばしさを加えたもの。1つ1つの食材の持ち味に深く向き合いう伏木シェフの感性に刺激を受けます。

発酵食品がふんだんに使われた目にも腸にも美味しい食事にはなんと 30 億個の微生物が含まれているとか。カラダを芯から整えるだけでなく、日常にもどった自分のカラダに摂り入れる食事に生かす知識や価値観も吸収できたというココロの満足感も得られるものでした。

脳とココロのデトックス

現代人は脳が疲れている
この言葉に深くうなずく人は多いでしょう。
意識して考え、判断しなければいけないことだけでなく、感情・不安・記憶・未来など様々なもので脳は満たされています。こうした状況では脳が疲れて当然。

ストレスを取り除き、脳への負担を軽減し、脳もココロもデトックスするために、中秋の名月の下で池澤智による ZEN 快眠プログラムに身と脳を委ねました。

いきなり瞑想を目指すのではなく、まずは呼吸に意識を傾けるところからスタートします。
鼻から息を吸う時はエネルギーをカラダに取り込む、吐くときは不要な物を手放すイメージで深い呼吸をつづけることで、自然と呼吸に「集中」していきます。そこから更に、池澤智のガイダンスにしたがって全身のパーツ1つ1つに意識を傾けます。背骨の1つ1つをなぞるように感覚を研ぎ澄ます。決して難しい事ではないけれど非常に新鮮な感覚。このボディスキャニングもまた自らの意識を集中にいざないます。

集中の後は、ボディスキャニングをした部位を 1 つ1つ緩めアタマ全体が床に沈んでいくイメージでカラダとアタマを緩め、リラックスさせます。

あえて一度「集中」を高めることで、「解放(リラックス)」への意識の変化を感じやすくなるのは、Body re-Tuning®で筋肉を「意識」した後に「解放」するプロセスと共通しています。そして切り替えの感覚をおぼろげながらでもつかんだ後、ついに「瞑想」に挑戦しました。

「アタマに浮かんでくる事柄に対して『あ、横道にそれてはだめだ!』とジャッジせず、『浮かんできたな』と受けながしてみてください。そのうち様々な事柄がアタマに浮かんできたとしてもジャッジしない脳の状態に入れると思います。出来る、出来ないでなく、無の状態を楽しんでみてください。」と池澤智の心強いアドバイスで、1-2 分の瞑想にトライ。

日常生活の中でも、毎日、眠る前にこの集中・解放・瞑想のステップをなぞることで、脳の情報を整理し、よい睡眠につなげる手助けになることは間違いないでしょう。

デトックスとチャージ

快眠プログラムでデトックスされた脳にストレスをかけぬよう、「起きて半畳、寝て一畳」の精神に基づいた、テレビも時計もない宿坊ではデジタルデトックスを心がけます。アクティブ・ウェルネスの 1 プログラムとして開催された、脳外科医 林靖人先生による「脳がココロをつくる」のお話の中で、ベッドに入る 1 時間前にはデジタルだけでなく「情報をデトックス」する。と聞いた際は、携帯もテレビも本すらも読まずに 1 時間過ごすことは不可能。ある種拷問だ!とすら思った筆者も、こういった環境に身を置くと、自然なながれで実践できてしまうものです。

快眠プログラムでデトックスされた脳に投影される中秋の名月はひときわ煌々と美しく光り、その幻想的な様子に言葉を忘れ、就寝まで 1 時間、2 時間とぼんやりと月を眺めて過ごす参加者が大半でした。

翌朝はデジタルデトックスもかねて目覚ましをかけずに朝日で起きることにトライ。柔らかく差し込む朝日と鐘の音で心地よく目覚めると、朝のおつとめである雑巾がけを行います。

長いウッドデッキを、ニュートラルなオーラをまといキビキビと雑巾がけする参加者の皆さんの姿と朝の陽の光からパワーをもらい、その流れで朝 YOGA をスタート。昨日デトックスしたココロとカラダは、本当に必要なもので満たされたように感じました。

選択に必要なのは知識

締めくくりは、池澤智によるウェルネスに関する学び。

池澤智自身がライフスタイルを作っていく中で大切にしたいこと、それはクリーンな美しさ、つまりCLEAN BEAUTY。カラダもココロも内側から混じりけのない美しさを醸し出すことはもとより、これからカラダに摂り入れるものも物理的・倫理的の双方でクリーンな物をチョイスすることを意識しています。

池澤智が提唱する CLEAN BEAUTY のポイントは

  • 肌を酸化させない、糖化させない食生活・ライフスタイル
  • 血流を促し健康な細胞を作る力を高める
  • 肌につけるものは健康に害をおよぼす可能性がある成分を含まない
  • 地球環境や社会に負担をかけない透明性のある商品を選ぶ
  • そして最も大切なのは腸内環境を整えること

リトリートは即効性のある効果を求めるのではなく
日常生活で生かすことが出来る「気づき」や「知識」を体感し、学ぶ場。

自分が手放すべきものは何か?
逆に、ライフスタイルに取り入れるべきものは何か?
を見つけることで心地の良い自分を見つける、心地よい自分でいつづけるためのライフスタイルをデザインすること、なのです。

カラダとココロのバランス

カラダとココロを整えるためには、

  • デトックス:不必要なものを排出する、手放す
  • インプット:必要なものをとりいれる

このデトックスとインプットの天秤のバランスを整えること。

良いものを食べる
良いものを肌につける
カラダを動かして循環させる
脳をデトックスしてマインドを整える、判断力を一新する

この一連のバランスや循環が「社会の中で心地よい自分の存在意義を得る」ことに繋がるのだということを、この 2 日を通じて感じ取っていただけたのではないでしょうか?とはいえ、完璧を目指すのはナンセンス。バランスを意識していても、予定通りに物事が進まないのは社会の一員である上では当然のこと。しわ寄せや歪を、各々の頻度で一度立ち止まり「整える」意識と時間を持つことを心がけたいものです。

心地よい人生を生きること。
それは、人から見られた自分という理想を手放し、完璧ではないという事実を受け入れる事かもしれません。

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TW PLUS 編集部

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