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長谷部光泉氏×池澤智 「Urban Safari」対談からのエピソード

トレーニング次第で、60代からでもカラダのパーフォーマンスがアップしていくエグゼクティブがいるという現実を目の当たりにした時、パーソナル・トレーニングを仕事と同じくらい重視して自分のスケジュールに組み込むようになった。」と語るのは、医師・医学博士でありながら、工学博士として医療機器デバイス開発、医療の研究支援の活動と多岐にわたる活躍をされる長谷部光泉氏。

40代まで患者の健康にとことん向き合い、自身のカラダには向き合ってこなかったという長谷部氏が、週2回のパーソナル・トレーニングをライフスタイルに組み込むことで見据える人生のビジョンについて、トータル・ワークアウト代表 池澤智と語りました。

長谷部氏が想うトータル・ワークアウトのリアリティとは!?

今回も、Urban Safari Vol.39で紹介された池澤智の連載「ACTIVE WELLNESS」より、誌面に入りきらなかったエピソードをトータル・ワークアウトのWEBメディアで紹介します。

Urban Safariの記事はこちらからご覧ください>>

「Urban Safari」vol.39はトータル・ワークアウトにございます。ご自由にお持ちください。

医者の不養生からの意識転換

池澤智「トータル・ワークアウトでトレーニングを始めて、今年で10年になりますね。その間、コロナ禍ではジム内を救急車内と同じような環境にするなど、安全なジム運営へのアドバイスもたくさんいただき心強かったです。」

長谷部光泉氏(以下、長谷部氏)「10年前の40代の頃までは本当にものすごい働き方をしていました。医者の不養生というか、とにかく朝から夜中の2時3時まで、3.5kgのガウンを着て立て続けに手術に執刀する日々。医療界に貢献しようと必死でしたが、今に集中するだけじゃなく、今後も出来るだけ長い間医療界に貢献していくためには、自分自身が健康でなくてはいけない!と意識転換しました。」

池澤智「先生の職場から六本木ヒルズはかなり距離があるので、朝早くや仕事終わりに来ていただくのは大変だと思ったりもするのですが、出張などがない限りは本当にしっかり通っていただけているのが嬉しいです。」

長谷部氏「コロナ前は、ちょうど同じ時間帯に自分より2周りほど年上の日本を代表する著名なフォトグラファーがトレーニングされていて、お話をうかがうと60代からパーソナル・トレーニングを始められたと。医学界では60代からカラダのパフォーマンスをより良く出来る、とは常識として捉えられていないところがあるんですが、実際にトータル・ワークアウトではそういったことが起きている。僕自身も、一般的には老化現象で治らないと諦められていたカラダの痛みや不具合を根本から直したいと思い、医師としてだけでなく工学博士として検査機器の開発に携わってきた経験があるので、池澤さんのようなカラダづくりのスーパープロがいて、ちゃんと組織化できているこの場所であれば自分のパフォーマンスをしっかり上げられる、と判断しました。実際に疲れにくくなったし、パフォーマンスアップも実感しています。」

パーソナル・トレーニングは予防医学と密接な関係がある

池澤智「わたしはアメリカでパーソナル・トレーニングを学んだのですが、アメリカは医療保険のシビアさ故に、個人の健康管理、未病に対する意識がとても高く、20年前に日本にトータル・ワークアウトをオープンした際、日本人のカラダづくりの意識との格差はかなりのものがありました。そこから20年を経て、健康に対する向き合い方もかなり変化したと感じています。」

長谷部氏「医療とパーソナル・トレーニングの連携は確立されていないのが現状だけど、パーソナル・トレーニングと予防医学はとても密接な関係がある。20-30代は何をしなくてもパフォーマンスを保てるけれど、40代となると筋量が落ちてパフォーマンスが落ちる。長寿時代に求められる『長い間、高いクオリティで働くこと。健康で社会貢献できるカラダを保つこと』を実現するためには、少しカラダを動かせばいい、というレベルでは正直難しいと感じています。ましてや60代からのパフォーマンスを維持ではなくアップさせるとなると、自分でできる範囲では十分でないでしょうね。」

池澤智「年齢を重ねるほど正しい刺激、新しい刺激が必要になりますし、不具合や既往歴があればなおさらプロがしっかり管理することが大切になりますね。正直、どんなにカラダを鍛えていても病気になる時はなります。病気になった時、どれだけ回復力の高いカラダや、病気に立ち向かう意欲的なマインドを整えておくかが重要だと思っています。」

長谷部氏「本当にそうだと思う。トータル・ワークアウトに通っている人でも大病を患った人はいるだろうけど、病気になってもココロを高く保つためには、まず回復力の高いカラダを保っておくことが重要。そういった事例がここには沢山あるし、トレーニングだけでなく、食、ボディケア、美容、仕事効率…TOTALでケア・管理してくれるところも、予防医学の先取りだと感じています。」

カラダも脳もTOTALで整えられる場所

池澤智「先ほども少し触れましたが、20年前に日本にトータル・ワークアウトをオープンした際は、カラダづくりは『筋肉をつけたい』『痩せたい』という、人から見られた自分を意識した部分が強かった。そしてこの20年で健康に対する意識が、カラダのフォルムから、免疫力などといったカラダを内側に向けられ、そこから更に脳やマインドといった部分が重視されるように変化してきました。そんな多様化する健康に対して、正しい提案をしっかりしていきたいと思い2022年にACTIVE WELLNESS(アクティブ・ウェルネス)という概念を立ち上げました。ただ受け身でいるだけでなく、自ら正しい情報を取りに行く、ストレスなど不必要なものは自ら取り除くスキルを手に入れる、といった、ウェルネスに対する能動的なアプローチを提案しています。」

長谷部氏「結局カラダは脳が支配しているから、脳やマインドをどのよう刺激したり休めるか、というのはカラダづくりと切り離せない。それがスキルとしてできたら大きな強みになりますね。僕自身もパーソナル・トレーニングを始めたころは、とにかく筋肉が重要!と気づかされてウエイト・トレーニングを頑張っていたけれど、そのうちに筋肉を付けるだけでなく、頭で考えたことを筋肉(カラダ)に伝えるスピード・トレーニングを提案されて、やってみたら日常の動きに直結していて、パフォーマンスアップに効果的で、最近はスピード・トレーニングがメインです。トータル・ワークアウトにはこういった、他にはない新しいトレーニングがあるのも、研究者として刺激をうけるんだよね。」

Super Treadmillを使用したスピード・トレーニング(画像提供 Urban Safari)

池澤智「筋肉を増やすことは代謝や体力を上げたり、ホルモンや免疫力と言った面で多大なメリットがありますが、もう1つ大切なのは『いま持っている筋肉をどう使うか』です。神経回路をつくっていくために、スピード・トレーニング(神経系トレーニングの一種)を取り入れています。」

長谷部氏「医学的な解釈を組み合わせると、もっと多くの方のカラダをよくできそうだなぁ とか、色々考えながらトレーニングをしています。」

池澤智「先生、トレーニングしながらそんなこと考えていて疲れませんか・・・」

人生立ち止まらずにパフォーマンスを上げ続ける

長谷部氏「パーソナル・トレーニングをというとマンションの個室、みたいなイメージを持つ人も多いかとおもうけど、ここはオープンな空間で、色々な年齢の人の様々なトレーニングが目に入ってきてすごく刺激になります。なんか、面白い人、興味深い人が沢山来てますよね。」

池澤智「長谷部先生もきっと傍から見て『面白い人』だと思われているのではないでしょうか(笑)?忙しい日々の中で10年間パーソナル・トレーニングを継続していただいて、さらにここから10年、先生の『なりたい自分像』があれば教えてください。」

長谷部氏「10年後は64歳。正直今の自分がピークとは思っていなくて、もっと上を目指せるのではないか?と思っています。パフォーマンスが落ちると意欲が衰えがちなので、60代で守りに入るようなことにならないために、自分のカラダにしっかり向き合い続けていきたい。トレーニングと言うよりは、カラダを調整しに来ているという感覚。病院に来ている感覚と近いですね。自分のギアを上げて日本の医療にもっと貢献していきたいです。」

池澤智「ビジネスエグゼクティブの方々は活動的であらざるを得ず、高い年齢まで働く方が多いですよね。そういう人に、歳だから休む、ではなく立ち止まらずにパフォーマンスをキープないしはアップするアプローチというのが、今のニーズに合っていますよね。仕事だけでなく、人生を楽しむためにも同様に。」

長谷部氏「健康でなければ社会に貢献できないしお金も稼げない。お金があっても健康でなければ使えない。お酒を楽しめないカラダじゃ人生楽しめない!?もちろん飲みすぎはよくないですけどね。
医者は『健康のためにカラダを動かしてください』とは言うものの、具体的な強度や方法は指示できないので、カラダを動かすためには専門家との連携が必要だと思います。予防医学観点の運動と介護保険との兼ね合いなど、なかなかスムーズに事が進まないもどかしさもありますが、医療費にお金をかけるのか、病気にならないカラダ・なっても回復力の高いカラダを作るほうにお金をかけるのか?価値観の問題。健康管理の一環としてしっかりカラダづくりのプロに向き合ってもらう事が自身の人生を左右する、ということに気づけている人はまだそこまで多くないのが現状。でも、トータル・ワークアウトではすでにそれを実践している人がいて、目にすることが出来る。トータル・ワークアウトにはリアリティがあるから面白いんです。」

Urban Safariにおける連載はまだ続きます。次回もお楽しみに。

連載第1弾、ファッションデザイナー/クリエイティブディレクター滝沢直己氏と池澤智の対談は以下の記事をご覧ください。

池澤智が提唱するACTIVE WELLNESSについては、以下の記事もご参照ください。

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TW PLUS 編集部

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カラダづくりのプロフェッショナルチーム

カラダづくりのプロであるパーソナル・トレーナーと、フードケア・ボディケアの各スペシャリスト、編集者がチームを結成。経験に基づいたリアルな情報をお届けします。

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